黒猫
□黒猫
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「鈴ー何か悩んでる事でもあるアルか?」
『……別にないよ。新八、ほら私のあげるから。苺半分かじっちゃったけど』
苺の刺さったフォークを差し出せば苺と顔を交互に見る
「えっ…えェェェ!!?いいんですか…!」
『食べかけで良いなら』
「(寧ろその方が嬉しいんですけどッ…!)」
新八に伸ばした手は掴まれ
――パクッ
『あ…』
「んーうめぇ」
銀時の口の中に消えた
「あァァ!!せっかくの間接キスがぁぁぁ……あ…」
「新八…きもいアル。」
さらりと神楽が毒を吐くがショックからか新八の耳には入っていないようだ
『……苺は良いからさ、新八こっちおいで』
袴の袖を引っ張り隣に座らせる
「鈴の隣に座るなんて生意気ネっ!」
神楽がケーキの入っていた箱を投げるがそれは新八ではなく、鈴の肩に当たった
『…痛ッ…』
「だ、大丈夫ですか!?」
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