黒猫

□黒猫
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キモチワルイ


キモチワルイ




覚悟してた筈なのに


身体が拒否反応を示す




でも耐えなきゃ…


これが終われば自由に




『…!?』



一瞬身体が強ばった


男の指が秘部をなぞっている




『待っ…』


「大丈夫、まだ指しか入れないから」



そう言うと指を押し込む



『いッ…あ゙あ!!』





鈴は目をキツく瞑るとシーツを掴んで必死に耐える





「一本でこの締め付け…これは楽しみだな」




固く閉じられた目から溢れ落ちる涙を見て




男は口端を上げながら指を動かし始めた



『…あっ…やぁぁぁっ!!』





―――――――
――――









「んっ…ぁ…あっ…」



――スパンッ



荒々しく襖を開ければ裸で乱れる男女の姿



「ここじゃねェ…」


「んあっ…えっ?きゃ――」



女が叫ぶ前に襖を閉めた




「こっちも違いまさァ」



開けても開けても



喘ぐ女の姿は探してる人物とは違う顔



安心して、またすぐ不安が押し寄せてくる




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