黒猫

□黒猫
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「鈴ちゃん、鈴ちゃん!沖田隊長は鈴ちゃんの二つ年上ですッ…」



『年上っ!?この顔で?』



大きな声で指を差し沖田を見れば



「刀抜きなせェ…相手してやりまさァ」



沖田からドス黒いオーラが見えた



『ちょっ…私刀なんて持ってないし!トシ助けてっ』


「うるせーぞお前ら…」




土方の声で刀を抜きかけていた沖田の手がピタリと止まった。けど…




『(助けって言ったのに私まで怒られた…)』




鈴は頬を膨らまして沖田から顔を逸らす



「…何で土方さんは名前で呼んでるんでィ?」



後ろから聞こえた沖田の声


『勲がそう呼んでるから!』



顔を逸らしたまま怒った口調で答えた



「(……だったら俺の事も名前で呼べるじゃないですかィ)」



何も言ってこない沖田が気になり後ろを振り返ろうとした



「近藤さんが呼んでるからってお前は俺の部下なんだぞ」




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