黒猫
□黒猫
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「つーか何でわざわざ非番取ってまでコイツなんかと…」
「あれェ?鬼の副長ともあろうお方がヤキモチですかァ?」
「っ…誰がこんな奴なんかに…!つーか勝手に上がってんじゃねェよ!」
『………』
この二人って何で会う度いちいち喧嘩腰なの?
普通に話せないのかな?
そう思いながらも鈴は二人の間に入った
『銀さんには色々お世話になったから!隠れ家の片付けも手伝ってくれたし…』
もちろん依頼でだ。
でもパフェ奢っただけだからほとんどタダに近い
『あと…誕生日のお祝い…してくれるって言うから』
照れ臭そうに下を向いて言う鈴を土方は見つめた
「…ったく、早く帰って来いよ」
「でもさでもさ、誕生日パーティーなら隊服じゃなくてもっとおめかしすれば良いのに」
近藤がブツブツと言う
『着物…一着しかなくて。』
「だったらそれ着れば良いだろ」
『あーうん…黒猫の時着てた藍色のやつで…あれはもう着ないって決めたから。』
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