眠り姫の夢
□雲と私
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アカデミーの帰り道
私はいつもある場所に行くのが日課になっている
弾みながら階段を上がれば
やっぱり居た
ベンチに寝転び空を眺める黒髪――
『シーカーマルっ!』
「なんだ名無しさんか…」
ニコッと笑って視界に入れば
やる気のない目を一度合わせてからまた視線を空に戻した
私はシカマルの足元にちょこんと座ると同じように空を眺める
私はシカマルが好き
だからシカマルの好きな雲を一緒に眺めたい
シカマルと同じ気持ちになりたい
シカマルはいつも面倒くさいって言ってやる気のない顔してるけど
本当はすっごく頭が良いって私は知ってるんだ
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