眠り姫の夢
□愛はどこ?
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『――ねぇ、せっかく久しぶりに会えたんだから構ってよぉ』
待機所のソファーに座り愛読書を顔に乗せるカカシの腕を揺らす
「アスマにでも構ってもらって」
シッシッと手だけを動かすカカシに顔を膨らませてみても
顔の上の本のせいでカカシには気付いてももらえない…
最近のカカシは任務ばかりでここ一週間ろくに会ってなかった
久しぶりに会えたというのにカカシはこの通り
寂しい…
寂し過ぎる…
『愛が足りないっ!ていうか見えない!!何処!?』
「なに騒いでるの?廊下まで聞こえてるわよ…」
振り向けば呆れ顔の紅の姿
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