寄り道
□変態集団
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――タン、タン、タン
地面を蹴って走る三つの足音
「このまま行けば予定より早く着けそうだな」
「ならチョット休憩しようぜ…着く前に息切れしちまう」
『嵐…』
「だってよ!俺リーダーだろ?セリフ多いし喋れなくなっちまうよ」
『分かった…休憩しよ流』
「ったく」
甘味処の長椅子に座る
『いい天気だね…眠くなっちゃう…』
流の肩に頭を乗っける
「っ…!」
目を閉じた凛の体が反対方向に引っ張られた
『嵐…』
自分の肩に栗色の頭を乗せる
『ま、どっちでも良いけどさ…』
そう呟く凛に流は小さく溜め息を吐いた
「――そろそろ行こうぜ」
流が立ち上がった時
隣の長椅子に座ってた男達が目の前に立ち塞がった
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