寄り道

□災難
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今嵐と流は一枚のお皿を見つめ固まっている




「…お前それどーすんだよ?」


「それって?」



「お前が手に持ってる皿だよ…割れてんじゃん」


「割れてねーよ!よく見ろっ!」



そう言って流の目の前に勢い良く出されたお皿には




綺麗に一本のヒビが入っていた



「もうソレ割れてんのと同じだよ…触ったら一発じゃね?」


「おい!触ろうとしてんじゃねーよっ!」



お皿を抱きしめ睨む嵐



「もう無理だよ、皿として使えないだろ?」


「皿の生命力なめんなって!コレ位大丈夫だから!いいから接着剤探して来てくれよ」




「お前自分で探しに行けよ」



「俺は無理だって!手離したら駄目な気がするっ」



「お前さっき皿の生命力とか言ってなかったっけ?」




流は呆れた顔をしつつ接着剤を探す旅に出た




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