黒猫
□黒猫
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ペットボトルの水を飲みながらかぶき町をブラブラする
そんな鈴の目の前に公園が見えて来た
楽しそうに遊ぶ子供たちの横を通り過ぎ鈴はベンチに座る
「――ここいらの公園はかぶき町の女王、神楽の物アル。遊びたいならすこんぶ一年分上納するヨロシ。」
『?』
後ろを振り向けば
木陰で休むチャイナ服を着た少女
「神楽ちゃんっ!すみません、気にしないで下さいッ…」
隣に座るメガネを掛けた地味そうな少年が謝る
(この子達、スーパーで騒いでた…)
『ベンチに座ってるだけだよ?遊んでる訳じゃないから』
笑顔で言えば
殺気の籠った青い目で少女は睨んだ
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