君に続く道A
□第31話 平和な日常
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『ちょっとナルトっ…!』
先ほどから手を掴んで走るナルトに困惑した声を出す
「一楽のラーメンはすっげー美味いんだってばよ!」
ナルトはニカッと笑みを向ける
『私行くなんて…っ』
「お金なら心配ないってばよ!俺が奢るからさ」
『そういう問題じゃなくて…』
そうこうしている内に目的の場所に辿り着いた
凛の手を離すとナルトは暖簾を潜って中に入る
「おっちゃん!味噌チャーシュー!大盛りでねっ」
「あいよ!」
『……』
凛はその場に立ち止まったままでいた
「凛は何にする…って凛!早く来いってばよ」
「何だナルト、誰かと一緒なのか?」
ナルトは椅子から立ち上がると店の前で立っていた凛の腕を引っ張る
『ちょっと…ナルトってば!』
ナルトと一緒に入って来た栗毛の女の子に
店の店主テウチは驚きの表情を浮かべた
「なんだデートかナルト!しかも凄いべっぴんさんじゃねーか」
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