君に続く道A
□第35話 水上の戦い
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紅とアスマは目の前の人物に動揺の色を覗かせる
それもそのはず…
今二人の目の前に居るのは
あのうちはイタチ――
「イタチさんの知り合いですかぁ?なら私も自己紹介しておきましょう。干柿鬼鮫、以後お見知りおきを」
イタチの隣に立つ長身の男が笠を取り口を開く
二人の額あてのマークには
一本の線が入っていた
それは里に何の感情もない事を感じさせる
「以後なんてのはねぇよ、お前らは今から俺がとっちめる」
「イタチさん…貴方も里じゃあ相当嫌われてますねぇ」
「貴方も知ってるわ。元霧隠れの忍で大名殺し、国家破壊工作の容疑で水の国より各国へ指名手配中の抜け忍!」
紅が鋭い眼差しを鬼鮫に送る
「お前らビンゴブックじゃあSランクになってる重罪人だろ。イタチ…あれだけの事件を起こしておいて里に再び足を踏み入れるとはいい度胸だな」
「アスマさん紅さん、俺に関わらないで下さい。貴方達を殺すつもりはない」
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