君に続く道A
□第36話 再会
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水辺に唖然と立ち尽くすアスマ達
「ど…どうすんだガイ!」
「追いかけるかっ?」
「追うってアイツらはもうこの辺りには――」
「凛なら大丈夫」
アスマの声を遮って言ったのは
黒い翼を羽ばたかせる一羽のカラス――凛の口寄せのコジロウだ
木ノ葉から少し離れた森の中を歩く黒いマントを纏った二人の男
『――離せっ!降ろせ!聞いてんのかッ!?怖い顔近付けんじゃねぇー!!』
鬼鮫の肩に担がれる凛は手足をバタつかせ暴れていた
「イタチさん…どうしてこの娘を?このようなのが貴方のタイプ…なのですか?」
怪しい笑みを浮かべる鬼鮫が問う
すると少し前を行くイタチが足を止める
「鬼鮫…もういい。その娘を離せ」
「いいんですか?」
「その娘は…」
――ボンッ
イタチが声を発したその時
鬼鮫の肩にあった重みが煙と共になくなった
「フンッ、ようやく気付いたかバーカ!」
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