君に続く道A

□第38話 迷いの先
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――俺と来ないか?



静まり返る洞窟内


凛はイタチを見たまま固まっていた



だけどすぐに我に返って




『誰が暁なんかに…!』



そう声を発する




「別に暁に入れとは言っていない」




言葉が理解出来ず



イタチを見つめる




「我が組織は二人一組で行動している。その間、俺達のサポートをして欲しい」


『………』


「キミの、その医療の力で」




目を伏せる凛にイタチは付け足して言った





私は今まで何の為に生まれて来たのか分からなかった




生きていく理由が分からなかった




人から必要とされた事が一度もなくて




だから自分が必要だと言われた事が嬉しかった




誰でもいいから言って欲しかったのかもしれない




たとえ、それが悪だとしても





『……っ…』






無意識の内に拳をギュッと握り締めた




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