君に続く道A

□第41話 帰省と謝罪
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一度里を抜けた私には



協力すると手を組んでしまった私には



逃れられない紅い存在





「――ナルト君が居ないようですが…随分探すのに手間取ってるようですねぇ」




嫌味にも聞こえるその言葉



だけど見上げるほどの長身に巨大な刀は威圧感を感じる




薄く笑うその顔を凛は逸らさずまっすぐ見据えて




『私は…やっぱり協力出来ない』




一言言った




すると驚きもせず口角を上げる鬼鮫



まるでその言葉を予測していたかのよう




「里の仲間だった彼に、情でも湧きましたか?」




『……今も、仲間よ…』



「…そうですか。だが、貴方が里を抜けた事実は変わらない」



『…っ』




胸に突き刺さる言葉




凛は拳を強く握り締めた




『貴方達に…協力する理由がなくなったの』




鬼鮫は微かに眉を寄せる





「どういう事です?」


『ナルトを連れて来たら…大蛇丸を殺してくれるって言ったでしょ?』


「えぇ。イタチさんはした約束は必ず守ります」



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