トラブルライフ

□03話 
1ページ/11ページ




「おはよう、心ちゃん」



賑やかな教室に入ると聞こえたお妙ちゃんの声



『おはよぉ』


「遅刻ぎりぎりネ」


『間に合えばセーフでしょ』



笑いながら自分の席に向かう








少し前まで遅刻魔だった私



好きな人が出来たからってその遅刻癖が完全に治った訳ではない



毎日二度寝や朝食の誘惑と闘い


いつもギリギリの橋を渡っているのだ


だけど3年になってまだ一度も遅刻をした事がない




ここは褒めるべき所なのに…



生徒の扱いをまるで分かってないよ銀八センセ


まぁ、ダメダメ先生だから期待しても無駄か







「――よぉ、メス豚」



席に着くなり聞こえた声



『…誰がメス豚よ』



睨みつけるもドSには効いていないらしい


むしろ逆効果だって事くらい分かってる




「誰も心だとは言ってませんぜィ?」




ニヤリと笑う沖田にハッとする




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ