最後の恋
□ 09話
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『トシー。写真ちょうだい？』
「あァ？写真だァ？」
やって来るなりそうお願いする葵に
威圧感たっぷりの表情
普通の人ならそれだけで怯える顔つきだが
葵はニッコリ微笑んで口を開く
『はい。夜のオカズにするんで』
「「「ぶぅぅー」」」
土方の他に
同じ席に座る近藤と山崎もご飯を吹き出す
『あ、間違えた。夜のお供にするんで』
「断る」
『何でですかぁー』
即答で断られ葵は頬を膨らます
すると
「葵が自分の写真使ってオカズにするとこ想像しちまったからじゃないですかィ」
『？』
土方の隣に座る沖田がサラリと口を挟んだ
「俺が儀式に使ってるやつ貸してやろーかィ」
『え？いいの？』
「いいわけあるかっ！オメェは仕事中だろーが！とっとと持ち場に戻れッ」
『ここが持ち場なのに…』
呟きながらも
有無の言わさない土方の表情に
葵はしぶしぶ他の隊士の元に向かった――
『あーあ。写真貰い損ねちゃったなぁ…』
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