君に続く道A
□第36話 再会
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そこに居たのは凛…ではなくコジロウの姿
「お前らに凛を渡すかよ!汚い手で凛に触んじゃねぇー!」
捨てセリフを吐いてコジロウは空高く飛んで行った
「――ずいぶん口達者なカラスですねぇ…今度会ったら丸焼きにしてしまいましょう」
鬼鮫は呟いて青い空を眺めた――…
「本当に本物の凛なのか!?」
隅々と見渡すガイ
「凛、いつの間に変化したんだ?」
安心したように煙草を吸うアスマ
『それはあのエロ鮫が迫って来た時…』
――霧雨の術!
鬼鮫の視界を遮断したあの一瞬で
コジロウと同時に変化したのだ
『だから今頃…』
「凛ーーーっ!!」
上空から聞こえた声
すると物凄い早さで飛んで来たコジロウが凛の胸に飛び込んだ
『あ、もう戻って来た。』
「怖かったっ…あの鮫野郎!間近で見たらほんと怖かった!」
ここぞとばかりに甘えるコジロウ
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