向日葵日和

□向日葵日和
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「儂はこれから政府の奴等に知らしめに行くんや…」



憎しみに満ちた目




相手は大柄の刀を持った男



だけどこのまま引き下がる訳にはいかない



空丸はギュッと腰の刀に手をかける





「お前らみたいな浪人がいるから罪人が絶えないんだよ」


「侍をなめんな!!」



斬りかかって来た男の剣を鞘で止めた




「このっ…!」



弾かれ再び振り上げる






「(踏み込みが甘い…太刀筋もブレてる…――いける!!)」





確信と共に男の懐に入った空丸の刀は



見事命中しドサッと倒れる男








「空兄って実は強かったんスねー!!」


「実はってなんだよ」



ツッコみながらも自分の手を見つめた






「(いつも兄貴ばかり相手にしてるから気付かなかったけど…俺――)」







「空兄っ!」


「!?」



その声に振り返った時


男が投げ付けてきた砂に目を瞑る





「わぁぁ!空兄ィ…!!」


「宙太郎!」



一瞬の隙をついて宙太郎を人質に取った男は


空丸の腹に拳を振るった




「っ…!!」



地面に膝をついて蹲る



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