Arcifanfano

□ACT.4〜再会と一目惚れ〜
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不二周助side


 例の男子…沢田綱吉が来ると、真っ先に越前が動いた
 どうするのかな…って見ていたら、その沢田君に思いっきり抱きついた
 へぇ…越前でもそんな事するんだ…


綱「………怖かったから…」
宍「怖かった…?」
綱「うん……獄寺君も山本も…京子ちゃんもハルもお兄さんも……皆信じてくれなかったから…亮兄達にも信じてもらえないかも…って思ったら…怖くって…」

 そう言って沢田君は俯いていた顔を上げた
 涙で潤んだ瞳に紅潮した頬、極めつけは上目使い
 僕は顔に出したりしないけど、周りは殆どが顔を赤くしていた


 それから暫くして、跡部と忍足と越前で沢田君の取り合いを始める
 これは…沢田君と話すチャンス…?

周「沢田君、ちょっと…」
綱「ぁっ……はい」

 道中に沢田君の事は聞いていたから、怖がらせないように笑みを浮かべて手招きをする
 ちょこちょこと歩く様は小動物みたいだ


周「初めまして、僕は不二周助。2年だよ」
綱「どうも。沢田綱吉です。えっと…不二先輩?」
周「名前で良いよ。僕も綱吉って呼んで良いかい?」
綱「はい!えっと…しゅー先輩?」
周「(キュンvV)分かった。じゃあ綱吉、青学の皆を紹介させるね」

 ちょっと横にズレて、皆を呼ぶ
 綱吉は少し緊張しているのか、服の裾を掴んでいた

 …やっぱり可愛い…
 裕太とはまた違った可愛さだね




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