Arcifanfano
□ACT.5〜食事と真の守護者〜
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幸村精市side
綱吉が広間から出ると、跡部、忍足(両)、宍戸、ぼうや、白石が一斉に電話をかけた
なんだっけ?確か『雲』と『霧』、『橙』、『王』、『青』、『鮫』、『黄色』、『赤』、『緑』、『王子』、『藍』、『紫』だったと思う
内容から、綱吉の事を話している事は分かった
でも、一体誰に……?
全員が電話を切ったのを見計らって、俺は跡部に疑問の声をかけた
幸「跡部、誰に電話してたんだい?」
跡「アーン?……綱吉の知り合い達だ」
幸「…ふ〜ん……」
何か隠してるのは一目瞭然だったけど、多分これ以上聞いても教えてくれそうもないし
まぁ、良いかな?
綱「景兄、出来たよ」
控えめなノックの後、ドアの隙間から顔を出したのは綱吉だった
あ……何かウサギみたい…
跡「あぁ。今行く」
綱「えっと…沢山作ったから、よければ……その……」
侑「おおきに。久しぶりに食べさせてもらうわ」
綱「ぅ…うん!」
忍足が綱吉にそう笑いかけると、綱吉の背後に花が咲いたのが見えた
赤くなったであろう顔を片手で覆うので精一杯だよ…///
綱「味の保障は…出来ないけど…」
跡「アーン?フッ…お前の腕なら大丈夫だ」
綱「でも……景兄とかいつも美味しいの食べてるじゃん……俺のなんて…」
跡「家の飯よりお前の作った飯のが美味いだろ?」
ハッキリと言った跡部の言葉に、ちょっと期待を膨らませようかな…?
まぁ綱吉が作ってくれた料理をまずいなんて死んでも言わない(言わせない)けどね(黒笑)
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