Arcifanfano

□ACT.12〜悔しさと事件の全貌〜
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六道骸side


 面会時間終了後、今後の事について話し合いをする為、跡部景吾の家にある会議室へ向かいました
 今は皆、疲労からかそれぞれ椅子にグッタリと座り込んでいます


リ「全員疲れているだろうが、こんな事が起こった以上、早急に状況を何とかしねぇとならねぇ」
雲「赤ん坊。その事だけど…」

 アルコバレーノの向かいに居た雲雀君はそう言うと、一本のテープを取り出しました
 …まさか…それは…!!


雲「過去の監視カメラの映像。探してみたらあったよ。あの女が綱吉を嵌めたシーン」

 その言葉に、今まで机に顔を伏せていた人達が一斉に雲雀君に視線を向けました
 そんな視線をモノともせず、雲雀君はビデオデッキにテープを入れ、正面の巨大スクリーンに映像を流しだします


〈ザ……ザザ……

綱「ごめんね羽花さん。遅れちゃって」〉


 画面に現れたのは、屋上にたった今入って来た綱吉君とフェンスに凭れ掛かる羽花由季子


〈羽「ううん。私こそ呼び出しちゃってごめんね?」

綱「大丈夫だよ。それで、話って何?」

羽「うん。あのさ……沢田君、君の今居る立場…私にちょうだい?」

綱「え…?立場…って…?」

羽「とぼけなくても良いよ?ボンゴレ10代目ボスの立場の事」

綱「っ!?な、何で…」

羽「そんなの、君達の会話聞いてたら直ぐ分かったよ。ねぇ…獄寺君や山本君、笹川先輩にあの雲雀さんまで沢田君の守護者なんでしょ?」

綱「………」

羽「皆あんなに格好いいのに、ボスが沢田君じゃ彼らも可哀想。皆だってダメダメな沢田君より、可愛くて賢い私の方が良いに決まってるわ」

綱「………」

羽「ねぇ…ちょうだい?」

綱「ふざけるな!!」




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