Arcifanfano

□ACT.13〜真実と非情な現実〜
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山本武side


 小僧達と対立してから数日、再び雲雀により俺達は呼び出された
 だけど今回は全員じゃなく、俺と獄寺、由季、笹川兄妹、黒川の6人だけ
 向こうも全員じゃなく、総勢13人と以前に比べて格段に少ない


了「何の用だ?俺達も忙しいんだが」
リ「ちょっと黙ってろ。直ぐ終わる」

 ぞくり。背筋が凍った。未来で特訓してた時と比べ物になんねぇ…
 本気の殺気だ。指一本も動かせない


跡「リボーン、今日は喧嘩売りに来たんじゃねぇだろ。抑えろ」
リ「……チッ…」

 ふっと、体が軽くなったような感覚と共に体の自由が戻る
 それでも立っているのが辛くて、既に腰が抜けていた笹川と黒川以外の全員が膝を着いた
 ちらりと、何気無しに見た相手側は、多少青い奴は居るものの全員両の足でしっかりと立っている


山「っ…喧嘩、売りに来た訳じゃねぇって…何しに来たんだ…?」
謙「ツナの無実を証明しに来たに決まっとるやろ」
獄「沢田の無実…?そんなのあるわけねぇ!」
幸「無かったらこんな所来る訳ないでしょ?君バカ?それとも只の単細胞かな?(黒笑)」
蔵「ハハッ。ちゃうで幸村。あれは信頼しとらん奴の右腕になりたがっとったアホや(爽笑)」

 青っぽい髪の人と左手に包帯巻いた人が笑いながら言うと、周囲の温度が幾分下がったような感覚に陥った
 …冷房効きすぎなのな〜(違っ…)


羽「わ、私本当に…嘘なんてついてないのに…」
雲「気持ちの悪い上目使いなんてしないでくれる?ぐちゃぐちゃに咬み殺したくなるから」
獄「テメェ雲雀!何言ってんだ!!」

 涙を零す由季をそっと抱き寄せて、雲雀を睨む
 その時、下からギリ…と音がして下を盗み見ると、歯を噛み締めて小僧達を睨みつける由季がいた

 ………え…?

 反射的に目を逸らし、今のは偽りだと嫌な音をたてる心臓を必死に抑えつける
 胸に広がる嫌な予感には、気付かないフリをして




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