Arcifanfano

□ACT.1〜暴行と傷ついた心〜
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丸井ブン太side


 部活終了後、俺は前から目をつけていた並盛にある“ラ・ナミモリーヌ”というケーキ屋に行く話をジャッカルと赤也としていた
 このケーキはすっげえ美味いって評判なんだぜぃ!
 そしたら話を聞いてたらしい仁王や幸村君、柳も行くことになり、最終的には全員で行くことになった
 ちょっと遠いけど、明日は部活休みだし…持って帰って家でも食おうかな

 そんな事を考えながら歩いてたら、ふいに音が聞こえてきた
 最初は何かを殴る音と呻き声、そして怒鳴り声


「今の…は…?」

 呆然と誰かが呟いた後、一度全員で目を合わせてから音の発信源へ走る

 その光景に一瞬、声が出なかった
 円になってる俺らと同じ位の男子が十数人と、その真ん中で今正に意識を失った小さな男子


丸「っお前ら!何やってんだよぃ!!」

 気が付けば走っていて、真ん中に居た男子の体を支えながら少し起こす


「っ!!?」

 そいつの体は、傷だらけだった
 全身泥と血塗れ、体は異様に軽く、ボロボロだった

柳「これは…直ぐに手当をした方が良いな」
幸「そうだね。ここからじゃ赤也の家が近い、そこに運ぼう」


 満場一致で、仁王が男子を背負う
 そういえば…いつの間にか、周りの不良は居なくなってるな…

仁「幸村が睨んで帰らせたんじゃよ(コソッ」


 幸村君こぇぇえええ!!


幸「丸井?何か言った?」
丸「Σななな何でも無いぜぃ!!」

 俺…今声に出してねぇよな!?




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