捧げ物

□綱吉一行の愉快な逃走劇
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「クローム…どうしよう…」
「ボス…大丈夫。頑張って…」
「無理だよもう!!だって…だって…」


「このジェンガ、もう取る場所が無いよぉ!!」



 目の前にあるのは、極限までブロックを抜いて穴だらけになったジェンガの塔
 もうこれ以上取る場所なんて…

「うさぎちゃん早くするびょん!次俺なんらからな!」
「無理無理無理!これ以上取れませんって!!」
「ボスなら…大丈夫…」
「Σどっから来るのその自信!!」


 うぅ…仕方ない。さっさと抜いて終わらすか…
 意を決して一本抜こうと手を伸ばした時、強い地震が起きてジェンガはバラバラに落ちた

「Σあぁぁー――!!!」
「っ…ビックリした。結構大きかったね。クローム、大丈夫?」
「うん。平気…」
「ジェンガが…うさぎちゃんに罰ゲームさせるつもりらったのに…」
「Σそんな事考えてたの!?」

 何!?罰ゲームって…何させようとしてたの!?
 知りたいような知りたくないような…


「沢田。今の地震…もしかしたらボンゴレが来たかも…」
「え…本当ですか?」
「あぁ。念のため、移動するぞ。骸様が此処以外にも幾つか隠れ家を用意してくれた」
「骸が…。分かりました。直ぐ準備します」


 俺を信じてくれないなら、放っといてよ
 何で追いかけるの?皆…




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