ロスタイム

□恩返し開始
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ロイが視察から戻ってきた。





『お帰りなさい大佐』




リザはレベッカと会ったあとすぐに執務室に戻っていた。




ロイが戻ってきたので席を立つ。








『あぁ。ん?中尉少し目が赤いんじゃないのか?』





内心ビクリとする。

泣いたなんて恥ずかしくて言えない。

ちゃんと顔を洗ったはずなのに…





『そうですか?最近目がかゆくて…』






『そうなのか。泣いたかと思ったよ』






事実であるのでギクっとする。






『違いますよ。本当ですってば』






ロイは目を細め怪しそうにリザの表情を見る。







『…そうか。ならいいんだ』






そう言ってロイは自分の席に着き書類に手をかける。





一安心したリザも席に着き自分の仕事を進める。







『あの…中尉、今日って残業ありますかね?』





突然ハボックが不安気にリザの顔を覗き見てきた。







『え?まぁ大佐次第ね。どうかしたの?』





『今日デートの日なんスよ。残業とかあったら俺…』






思い出した。
そういえばこの日大佐は書類が終わらなくて残業だった。
部下たちを道ずれに…



それが原因でハボックと彼女がうまくいかなくなり2日で別れた。





でも今のリザならハボックの運命を変えられる。





仕方ない…




せめてもの恩返しよ…














『じゃぁ私、大佐が早く仕事が終わるようにサポートしなくちゃね。あなたがデートに行けるように…』






リザは溜め息混じりにハボックに微笑んだ。









『中尉〜感謝します!よし俺も頑張るぞ〜♪』








たまにはハボック少尉と彼女がうまくいってほしい…











ちゃんとうまくやりなさいよ?







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