ロスタイム
□自信を持って
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───9月16日
リザは朝早く起きて支度し司令部に向かっていた。
『もう2日経つのね…』
リザは朝の景色を見ながら様々ことを考えていた。
今日は私、何をするべきだろうか…
『そういえば今日はフュリー曹長、新人の指導をするんだったわね』
うまくいくといいけど…
あっ
リザは記憶が蘇った。
そうだ…
曹長は緊張しすぎて混乱してしまい上官に怒られるのだ。
あの時のフュリー曹長の落ち込みようは凄まじかった。
三日くらい立ち直れなかったのを覚えている。
あの死んだような表情の暗かった曹長…
見ててこっちまで落ち込んだわ。
『ブレダ少尉と同じくフュリー曹長にも元気をだしてもらいたいわね』
しょうがない…
これも恩返し…
小さいことかもしれないけれど、相手にとってはとても嬉しいこと。
小さな恩返しでも みんなに何かしてあげたい…
『司令部に急がなきゃ』
リザはそういって司令部へと早々に向かった。
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