ロスタイム

□最後の散歩
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9月20日




今日は2日目の休日だ。


リザはあることを思っていた。





─そういえばハヤテ号と最近、遊んでやったりしてなかったわね





リザは仕事が忙しくて、ろくにハヤテ号の面倒をみれなかった。



よくフュリーに世話をしてもらっていたのだ。



もう休日くらいしかハヤテ号を構ってやれない…





『ハヤテ号、今日はいろいろお散歩行こうか』



『ワン!』




リザは決めた。




今日はハヤテ号とずっといよう。



寂しい思いをさせたぶん、今日はたくさん楽しませてやろうと。




『今日くらいしかお前と一緒にお散歩できないから…今日はめい一杯構ってあげる』




リザは優しくハヤテ号に微笑んだ。




『ワンワン!』




ハヤテ号は大いに喜び尻尾を左右に振っていた。










そして、リザはハヤテ号を連れて外出した。





『ん〜どこに行こうかしら…』



あまり散歩してなかったのでリザはどこへ行くべきか迷っていた。








プップー!







すると突然、車のクラクションの音が聞こえた。




『ワン!』





ハヤテ号はリザのスカートをおもいきり引っ張った。




『っえ!?』





リザは引っ張られた方向へバランスを崩した。





クラクションを鳴らした車は勢いよく猛スピードでリザたちをギリギリで通り過ぎた。






『…っ危なかった。なんなのよあの車』




『ワンワンワン!』





ハヤテ号は車が行った方向へ吠えていた。






『ハヤテ号…私を守ってくれたのね』





ハヤテ号はリザの危機を感じ、とっさにリザのスカートを引っ張ったのだ。





『クゥ〜ン』




ハヤテ号はリザを心配している。





『大丈夫よ…いつもありがとうね』




『ワン!』







ハヤテ号はいつも私を助けてくれる。




前だって人造人間と戦っている時に、とっさに助けてくれた。




あなたがいなかったら私は…






『本当…私は守られて幸せよ』




リザは優しくハヤテ号の頭を撫でた。















それからリザとハヤテ号は町中をいろいろ周り、遊んだり…買い物したり…


楽しい時間を過ごした。





『じゃぁ、最後に野原にでも行こうか』




『ワン!』









リザとハヤテ号は近くの野原に向かった。






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