ロスタイム

□告白
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リザは楽しい時間を終え、仕事も順調に終わり自宅へ帰宅した。







『疲れたわーι』





リザは一気にベッドへ飛び込んだ。





そして瞳を閉じて今日の出来事を振り返る。






─みんな喜んでくれてよかった…



それにあんな笑顔な大佐も見れた…










ドキ










『…っ//』






何故か頭に浮かぶのはロイのことばかり。







するとリザは過去を振り返ってみた。






思い出したのはファルマンとシェスカに言われたこと…







─中尉はマスタング大佐のこと好きなのかなとか思っていました。


大佐と付き合ってると思ったのですが…









そんな言葉が浮かんでくる。







『あぁもうっ///』





リザは突然毛布にくるまった。






違う…!


大佐は…大佐は!





『ただの上司よ…』







でも何かが違う気がする。



リザは自分の胸の内に話しかけてみた。










あなた…大佐のことどう思ってるの?




ただの信頼できる上司





本当にそう?



何故?





あなた…彼のこと好きなんじゃないの?





何を馬鹿なことを…





自分の気持ちに正直になったら?




正直にって…私が?





あなたは恐れてるだけ…
素直に認めるのが嫌なんでしょ?




っえ?
だから私は大佐のこと…





嘘よ


素直になれ


自分の気持ちに正面から向き合え


恐れるな


あなたは…私は…
















大佐のことが好きなんでしょ?



















『っ!?』



リザは飛び上がった。



そして溜め息をついた。





『今頃か…』





なんだか気持ちが楽になった気がした。





そうか私は





『大佐のこと好き…』





今まで閉ざしていた気持ちが解放された。




私はただこの気持ちに気づくのが恐かった…

気づいちゃいけないと思った。




ただの部下ではなく、ただの女になってしまうことが…





上司と部下という関係を壊したくなかったから…









『はぁ…今になって…こんな…』







何故、今頃気づいた?



やはり死が近いからだろう。





こんな形でこの気持ちに素直になるなんて皮肉よね…




リザはフッと笑った。









『どうしましょ…』





リザはベッドに寝っ転がる。







彼に気持ちを伝える?





いや伝えない?







このままこの気持ちを伝えないまま逝く?







あなた次第よリザ・ホークアイ。








『まさかこんなに恋愛って難しいなんて…ファルマン准尉の気持ちもわかった気がする…』









どうする?






私はもう死ぬ




死期は目の前…





こんな私を許してください。





どうしても私は伝えたい…




関係がギクシャクするかもしれない。















けれど私は…








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