ロスタイム

□何気なかった日々
3ページ/5ページ





────






『すまない少し視察に行ってくる』





ロイは視察に向かうらしい。
そしていつも出掛ける際に着る黒コートを纏う。


そして視察に行く時は必ずリザに言ってから行く。






そんな上司を見てリザはまたハッとした。



『今日はジュディーさんとデートですか?気をつけて行ってきてくださいね』





ロイは驚きかすかに冷や汗が流れる。






『何故知ってるんだい?』





『なんと…なくですね。いいですから行ってください!』






話を反らすためにリザはロイの背中わグイグイ押した。







『ちょっ!中尉ぃ!?』






バタン






リザは勢いよくドアを閉めた。







その状況を見ていた部下たちは…







『どうしたんスか中尉』






『何かあったんですかぃ?』






『気になりますね』






『焦ってますよね』






ハボック、ブレダ、ファルマン、フュリーがリザを心配する。







『えっいや、なんでもないのよ!さぁ仕事仕事!』





私って馬鹿だわ…




そう思いながら席につく。





するとフュリーが何かを思い出したようにリザに話しかけた。








『中尉、そういえば伝言をレベッカ少尉から預かってます』






『レベッカ?』






あぁそういえばレベッカは仕事で少しの間、南方司令部に行くのよね…




会えたとしたら今日が…





するとリザは席を勢いよく立った。





物音に部下たちはビックリする。






『どうしたんですか中尉!』





『少し出てくるわ!』







といって勢いよくドアを開けて執務室から出て行った。







『どうしたんだ?』







部下たちは顔を見合わす。






























私は10日後にいなくなる。



会えたとしたら今日しかない…





私はね貴女にお礼を言いたいの。







唯一の大切な友に…







次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ