ロスタイム

□何気なかった日々
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『レベッカぁ!電話よ。ホークアイ中尉からよ』




『え?リザが?』














お礼を言いたい…





レベッカは全然軍部に馴染めなかった私に明るく優しく話しかけてくれた。




本当に感謝してるの。




貴女がいなかったら私は…


















『もしもしレベッカ?』





「リザぁ!あんたから電話かけてくるなんて珍しいわね。伝言聞いた?」







『えぇ…ねぇレベッカ。今から会えない?』







最後に貴女に会いたいの。


直接自分の口でお礼を言いたいの。






「今?ん〜待ってて!」





するとレベッカは一旦 受話器を置く。








『グラマン中将!ちょっと出ていいですか?外せない用事が…!』





レベッカは大声で上司であるグラマンに叫ぶ。






『いいよ〜。でも早めに終わらせてね〜』






グラマンは許可した。

なんとなくリザに会うと予測していた。



そして南方司令部に行ったら少しの間友人と会えないだろうし別にいいかと思ったからである。







『ありがとうございます!』






そしてレベッカはまた受話器を取った。






「リザぁ!聞こえたでしょ?会えるわ」





『よかった…。それじゃぁ私は司令部の目の前にいるから』





「わかったわ。すぐ着くようにするわ。じゃぁね!」





そしてレベッカは電話を切りリザも電話を切る。





そしてリザはレベッカと会う場所へと向かった。










ー数十分経って…







レベッカがリザの目の前に現れた。






『やっほぉリザ!』






元気よくレベッカはリザに手を振った。





『レベッカ!』






会うのは久々で嬉しく思いリザはレベッカに駆け寄っていった。







『元気そうねリザ。今日はどうしたの?』





『えっ…それは…』






もうお別れなんて言えない。
もう今日で二度と貴女に会えないなんて…







『レベッカが南方司令部に行くって聞いたから…』






『何言ってんのよ!少しだけよ?また会えるじゃない』







"また"なんてないの…
もう今日しか会えないの…







『…そうね。でも一応お別れしとこうと思って…』







『何寂しいこと言ってんのよ!あんたらしくないわね!』







レベッカは笑いながらリザの肩をバンバン叩く。







『リザ?』







リザは悲しい目をしていた。








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