ロスタイム

□何気なかった日々
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『…え?いや何でもないの』





リザはハッと我に返る。






『そう?じゃぁ私はそろそろ戻らないと…』






レベッカは時計を確認する。



もう時間だ…







『それじゃぁリザ、また会いましょうね』





レベッカはリザの背中をパンとはたいて仕事場へ戻ろうとした。







その時









『レベッカ!』




リザは大声でレベッカに叫んだ。





『え!?』







リザは少し下を向き、そして顔を上げた。







『…ありがとうね。貴女と出会えて本当によかった。本当に本当にありがとう…!!』





リザはレベッカに頭を下げる。

泣き顔を見せたくなかった。
心配かけたくなかった…







『何言って…』


























『…あはは、なんてね。冗談よ!じゃぁねレベッカ。体調には気をつけなさいよ?』








無理して笑顔を作る。
実際目は真っ赤だ。




もうこれが精一杯…









『え…あっおう!私はいつだって元気よ〜!じゃぁねリザ。元気でね!』






『ばいばい』












そしてレベッカは戻っていった。




リザはレベッカの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

























Dear.レベッカ

私は貴女と出会えて本当によかったわ。
貴女は私にとって大切な友人です。

早くいい男掴まえなさいよ?
貴女ならきっといい男性に巡り会えるはずよ。

元気でね。
そしてありがとう…


From リザ・ホークアイ












━続く
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