ロスタイム
□幸せな笑顔
2ページ/5ページ
───次の日
リザは昨日作り終えたお菓子を持って司令部へと向かった。
司令部へと向かっている途中、何やら女性たちが談笑していた。
『あそこのアイスクリーム屋、裏メニューがあるらしいわよ?食べてみたいわね』
裏メニュー…
そういえば…
そしてリザは司令部につき執務室に入る。
するとハボック、ブレダ、ファルマン、ロイが何やら話している模様であった。
『みんなどうしたの?』
『あっ中尉おはようございます』
ハボックらはリザに気づき挨拶する。
『何を話していたの?』
『今話題らしいアイスクリーム屋についてだ。裏メニューがあるんだとさ』
ロイがハボックらに変わって答える。
リザはあぁやっぱり と確信したような顔をした。
『知ってるか?』
『まぁ、聞いたことありますね』
何故なら私は過去に戻ってきたから…
するとブレダがリザに話しかけた。
『知ってるんすか中尉!俺、裏メニューどうしても食べたいんですよ。でも手に入れるためには合い言葉があるらしくて…』
言うと思った…
『お前ダイエットしないのかよ』
ハボックがブレダに突っ込む。
『うるせい。食べたいんもんは食べたいんだよ。でもそのアイスクリーム屋人気だし女子が多く並ぶし合い言葉知らないし』
『んじゃ諦めろって』
そうだ…
そしてブレダ少尉は諦めて結局裏メニューは食べれず落ち込んでいた…
リザは思い出したのだ。
なら私が行ってみようかしら…
合い言葉は調べなくてはならないけど…
あの時のブレダ少尉の顔本当に悲しそうだったから…
ガチャ
すると突然ドアが開いた。
するといなかったフュリーが現れた。
『おっおはようございます』
何やら顔が真っ青だ。
『おぉフュリー曹長、どこ行ってたんだ?』
ハボックらはフュリーに気づき目線を移す。
『いやちょっと、レイマス中佐に呼ばれて…』
レイマス中佐とはこの司令部の通信係の責任者だ。
『何かあったのか?』
ロイがフュリーに質問する。
『実は明日、通信課に見習い新人が来るんです。それで僕が指導者に…』
『おぉ、凄いな。お前は機械に手慣れてるし詳しいし、大丈夫だろ』
『はぁ…ι』
フュリーは緊張のためか溜め息を吐く。
『おいフュリー!話題のアイスクリーム屋の裏メニュー食べたことないか!?』
そんなフュリーにブレダがバンと背中を叩く。
『いててι知りませんよ〜。食べたことないです』
『ブレダいい加減にしろ。ほらもう仕事だぞ!』
ロイがブレダにそれより仕事しろと叫ぶ。
『そんな〜。わかりましたよ』
仕方なしなしに ブレダは自分の席に着いて仕事することにした。
それに釣られてリザたちも席に着く。
するとリザは考えていた。
裏メニューどうやって手に入れられるのかしら…
.