ロスタイム

□時間屋
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リザは誰もいないトイレに駆け込んだ。





そこで声を押し殺して泣いた。




『…ぅっあぁ…っ』





泣き止め!!泣き止め!!





頭で唱えても体はいうことを聞いてくれない。








『辛いか?』







─え?









なんとリザの後ろにある人物が立っていた。




























そう…時間屋










『なんであなたが…』




『また会ったね』





リザを10日前の時間に戻した張本人…






『何の用…?というか、ここ女子トイレよ』




『…ι、いや辛そうだったからな』





すると時間屋はあることを言った…




















『辛いなら時間を進ませようか?』









『…え?』







『このままじゃ、辛い思いしてしまうのかなと思ってね』





確かにこのまま過ごしてるといろんな気持ちがこみ上げてきて辛い…






だがまだやることがある…











『どうする?』











『…遠慮するわ。このままでいい』







リザはこのままを選択した。





そして強い眼差しで時間屋を見つめる。






『後悔はしないか?』





『えぇ、私にはまだやるべきことがある』






すると時間屋は笑った。





『本当に君は面白い…わかったよ。では残りの人生を大切にな…』








そう言い残してまた消えた。







『残りの人生ね…』






リザは涙を拭いて顔を上げ頬をはたいた。







『まだやるべきことがある…』








リザはまた執務室へ戻っていった。







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