ロスタイム
□穏やかな時間
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『あのな中尉…私にとって息抜きはな…』
『はい?』
『こうやって、みんなで穏やかに過ごしたり、部下たちの幸せな顔を見るだけで私はいいんだよ』
ロイはリザに無邪気に微笑みかけた。
『大佐…』
内心リザはドキっとした。
この気持ちは…
『それに君に弁当を作ってもらえるなんて思ってもいなかった、だから本当に嬉しかった。私は今幸せさ』
ロイはリザを優しい眼差しで見つめた。
リザはまたドキドキする。
『…あのお弁当、大佐たちの笑顔を思い浮かべながら作ったんですよ?』
リザもロイを見つめ微笑み返す。
『だからあんなに美味しかったんだな…』
『えぇ、貴方のその幸せそうな笑顔も思い浮かべながら…』
ロイはリザに唐突なことを言われたので突然、顔が赤くなった。
『っ///、ありがとう…』
『どういたしまして…』
すると突然、暖かい風が吹いた。
まるで今の二人を包むように…
『……また作ってくれ』
その言葉を聞いて少しリザは悲しくなったがロイに笑顔を見せた。
『……えぇ…いつかまた…』
Dear.マスタング大佐
また仕事サボったりして部下たちを困らせていませんか?
貴方は大総統になるお方なのだから…
貴方にはたくさんお世話になりました。感謝しきれないくらいに。
サボリ癖がすごくて女遊びが好きな貴方…
でもやる時はやってくれていつも助けてくれた。
そんな貴方が好きですよ。
私がいなくても前へ進んでください。
必ず大総統になってください。
未来は貴方に任せます…
貴方のそばにいられないのが凄く辛いです。
けれど私は、ずっとずっと…見守っていますよ。
忘れないで…
ずっと貴方のそばにいることを…
From リザ・ホークアイ
━続く