終焉パレット
□battle.01
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「チッ…遅くなったな」
「でも、科学班の誰かなら起きているんじゃないかしら」
真夜中の教団前ーーここから今回の物語は始まる。
時間帯のせいか、より怪しげな雰囲気が漂っているホームを見上げるエクソシストが2人。
「何人起きてると思う?」
「ほとんど…いや、全員」
「あらやだ、賭けにならないわ」
右に同じよ、とクスクス笑う1人につられてもう1人も少し笑った。
ドサ…
「え?」
教団に入ると2人のエクソシストの足元に落ちた音に気付き、足元に目をやるとーー倒れていたのは、少女。
「リ、リナリー!?」
「どうした?!」
1人が少女ーーリナリーを抱き起こす。
リナリーに外傷はなく、気絶しているだけのようなので2人のエクソシストはひとまず安心した。
「マキ、義姉さん?!」
「アレン!それにミウも!」
「お帰りなさい!でも今は逃げなきゃ!!」
「ん?お前等…何でここにーー」
いるんだ、と言う前に現れたアレンとミウは有無を言わさず、2人のエクソシストの腕を引っ張って走り出す。
「「コムリンがくるー!!」」
その言葉を合図にやって来たのは、白い巨大ロボット。
battle.01