終焉パレット
□battle.08
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「イノセンス…?」
ミランダの周りを淡い光が包み込む。
カチ
コチ、コチ…
時計の針が逆回転し始める。それに合わせてサナエやアレンの体から時計が出ていく。
ーー時計が時間を吸い出しているかのように
「ミラさん…?」
サナエも自分の体から時計が抜け出ていく度に、体の痛みが引いていく。
…コチ
「!2人とも動けるの?!」
時計が針を止めたと同時に体を起こしたアレンとサナエにミランダは驚く。
「傷が治っちゃってるし!すげーっ!!」
「ミランダさん…やはり適合者だったんですね」
「だねっ!」
「え?」
アレンの微笑みとサナエの笑顔に戸惑うミランダ。
ーーけれど、確かに時計の存在を感じた。
battle.08