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この世界が大嫌いだった。






貴方がとても大好き。





だから邪魔しないで、さよならなんてさせない。





血は赤い、だからこんなに高揚するのかしら。
涙で前が見えないの?それとも見ない振りをしているの?




「なんでこんなこと、ティア……?」


貴方は全てを奪っていく。
誰もが貴方を気にかける、どうして?
いいえ、理由は知ってる、貴方が生きているからだわ。

私も貴方みたいになりたかった、皆に愛されて、悲劇のヒロインのままでいたかった。
可哀想だね、って言って欲しいのに。

それなのに、貴方は。
あっと言う間に連れ去ってしまう、馬鹿みたいな優しさで、心ごと奪ってしまうの。


「大好きよ、ガイ、私が一番貴方を愛してる」

だから当然貴方も私が一番よね?
頷かないならその細くなった腕を折るわ、そうやって全部奪い返してあげる。

錆び付いた鎖が拘束する空間。
唯一強い光は貴方、だから私が消してあげる。


「ティア、俺は、」

悲痛な顔の貴方、続く言葉は分かっている。


























骨の砕ける、鈍い音がした。
(それでも貴方を手に入れることは出来なかった)


















end





ティアはけっこうぶっ飛んでると思う…

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