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**ミトクラ**









この世界が憎い。
だから壊した、当然だと思った。
何もかもを搾取し蹂躙する、そのくらいの権利あると思った。

姉様、ユアン、クラトス。
なんで皆悲しい顔をしているの。
間違ってなんかいない、そうでしょう?












呼吸が上手く出来ない。
ただ全ての記憶が走馬灯の様に巡る。


なんだかんだで楽しい旅だったな。
あんな終わりじゃなかったら最高だった。
あれからもうたくさんの時が過ぎたんだね。
誰も届かない高みに、もう戻れないところまで。


「くら、とす」


真っ赤に染まる。
けれど怖くない。伝わるぬくもりがある、心がある。
どうして忘れていたんだろう。
こんな簡単なこと、昔の僕ならすぐに分かったこと。


「ありがと」


大切な人が間違った事をしたら、止めてあげる。
当然だよね。
















「もし僕が間違ったことしたら、クラトス、止めてね?」


「当たり前だ、どんなに長い時間がかかっても止める」


「クラトスが居たら安心だね!」


「ああ……そうだな」






罪も孤独も、全部引き受けよう。
今度こそ幸せな夢を見れるように。





end




好きですミトクラ!笑

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