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□最期はどうか
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綺麗な光の粒、神に愛された人。
世界は廻る、止められない歯車は何処までも廻り続ける。










仰向けに倒れて空を見る。今日は満月らしい、明る過ぎて嫌になる程に美しい夜空だった。


願ったのはアンタが幸せな未来。
自分を犠牲にすることの無い未来。
そんなものは無いのだとアンタは笑うけど。
願ったって良いじゃないか、この世界で一人くらいアンタだけを見つめていたって良いじゃないか。


「ありがとな、シンク」

そんな笑顔をさせたかった訳じゃないのに。
死に方がどうだろうと興味は無かった。
大切なのは生き方だと僕は伝えたかった。
嘘ばかりのこの口で偽りばかりのあの言葉。
紛い物の僕がそれを言ったところで何の説得力も無いのは知ってたけど。

ああ、それでも、
アンタの幸せが見たかった。
アンタの幸せを隣で支えたかった。
アンタを幸せにしたかった。

<僕>が<幸せ>にしたかった。
他の奴が作ったものなんてアンタには要らないから。

好きだから背を向けないで。
ねぇ、ねぇ、刺されたいの?
真っ赤に染まるアンタを綺麗だなと見ていたんだ。
それってとても幸せなこと、なんだろうね?
よく分からないしどうでも良いけど。






月の光が暴き出す今。
死に絶えた身体と離れた魂、それはシンクの感情に何の変化ももたらさなかった。

ただ死んだだけ。
この世界から居なくなっただけ。
美しい金髪も、強い意志がこもった瞳も、別に要らない。




「こんな俺を愛してくれて」

紡いでくれた優しい言葉はもう嘘に変わり、壊れた心には届かない。

僕のことを好きなアンタが好き。
だからね、ねぇ?分かるでしょう、この結末の意味が。




「こんな俺を殺してくれて」



嘘。
嘘だよ。













僕のことを嫌いなアンタなんて殺したって良いじゃないか。









なんて、ね。

















end



ヤンデレなシンクが大好きです!

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