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□ねぇ、どうしたら良い?
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真っ白な首筋を見ていた。
綺麗な瞳を見ていた。
空色、雲色、涙色。

くっきり残る赤い痕が苦悩を物語る。
まるで俺の髪の色みたい、な?


視線は定まらない。
透明な体液は双眼から流れ続ける。



醜いところなんて見せたくない。
いつまでもお前の知っている<ガイ>でいたい。
弱いのは、誰?


「ガイ、なんで……」

消えゆく、その命にはもう届かない?

薄れゆく。終わりゆく。
この世界からしたら瞬き以下の彼の人生。


復讐の青年。悲劇のレプリカ。


「はは、理由が必要なのか?」

内臓の損傷が激しい。
呼吸が浅い。苦しい。
それでもこの道を選んだ。

運命を俺は知ってる。
お前は平和な世界で幸せになれなかった。
だから、変えてやりたかったんだ。




「お前が救った世界で、お前が幸せになれないなんて……嘘だと思ったんだ」


英雄は死して英雄になる。
その言葉通りに、ルークはどの運命でも消えてしまう。
そんな平和は認めない、だから何度でも改変してみせる。

俺は幸せになれなくて良い。
でもルークだけは、幸福、に。

何処かに分岐点がある。
それを探し続けて、漸く見つけられた。


「俺が死ねば、きっと何か変わる、はず、だから」


ごめんな、ルーク。
もう泣くこともない、そうだろ?









「ガイ、なんで何時も……俺を置いて……」

亡骸になったガイをただ揺さぶる。
何度やっても助けられない。

ルークが死ぬ運命を、ガイは変える。
ガイが死ぬ運命を、ルークは変える。
どちらも譲れない、どちらも大切だから。

ふたり幸せにはきっと、なれない。
どちらかが諦めるしかないんだ。



「……俺は、ガイに幸せになって欲しいんだ。
ガイが幸せにならない未来なんて嘘だろ?」







また繰り返す運命。
縛られたまま、終わらないまま。













「今度こそお前を幸せに」
















end















私が大好きなループもの(^ω^)
健気なルクガイは好きです!

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