家庭教師 夢

□前髪王子の可愛い後輩
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次の日、リビングにのソファーに座って
ナイフを磨いていると
うさぎが部屋に入ってくる。


「隊長!!!スクアーロ隊長!!」


「ブウォォォォォい!どうした!!!!!」




朝から騒々しい。


「すみません、書類「遅ぇ!!!」


と、うさぎはスクアーロの雷を
真っ向に浴びている。


「すすすす、すみませんっっ」



何回も頭を下げているうさぎ。

そんなうさぎを見かねて
スクアーロはうさぎを許してくれた。

ま、そんなことになる原因は
書類押し付けた俺なんだけど。


「次からちゃんとその日に出せ。」

「はい。」



そんなうさぎにルッスーリアが
朝食を食べるように言った。



そしてその日の任務、
俺はうさぎを連れて任務に出かける。


今日の仕事はあるファミリーを全滅させること。
ま、こんな任務よくあることだけど、
うさぎにとってはあんまり気のむいた
任務ではないだろう。


「っししし、行くぞうさぎ。」

「はい。」


人を殺しに行く前のうさぎの顔は
いつもどこか苦しそうだった。


ま、それが人として当たり前か。




任務が終了し、敵ファミリーは全滅。


「ししし、成功。うさぎおつかれー。」

俺もうさぎも傷どころか
返り血も浴びていない。


しかしうさぎの顔はやはり
どこか悲しそうだった。

















「あら〜?うさぎちゃんは?」


食事の時間、ルッスーリアがおたまを持ちながら
俺たちに問いかける。

「多分まだ部屋だぜ?」

「あら〜」

「僕が読んでこようか?」




と、パタパタと足音を立てながら
うさぎが慌ててリビングにやっていた


「すみませーーん、
遅くなりました!」





「うさぎ何やってたんだい?」

マーモンが不機嫌そうにうさぎに言う。


「すみません、ちょっと居眠りしちゃって」


うさぎは少し笑ってマーモンに言った。


「まったく、うさぎの居眠りのせいで
僕の食事の時間を邪魔しないで欲しいね。」

「ごめんなさい、マーモン先輩」


とか冷たいこと言っているマーモンだが
ホッとしたような顔をしている。
なんだかんだでうさぎが心配だったのだ。


「は〜い、みんなうさぎちゃんも来たことだし
いただきま〜す♪」







 



「うさぎ、今日の任務はどうだったんだい?」


と、マーモン。
うさぎはびくりと肩を揺らすが、


「ベル先輩のおかげで
私はかすり傷一つありませんよ」


そう言ってうさぎはマーモンに
にっこり笑ってみせる。



「へ〜一応ベルちゃんうさぎちゃんのこと
気を使って戦っているのね」


と、オカマが俺に話しかけてくる。


「ししし、んなわけねーじゃん。
俺、王子だもん。
こんな後輩のことなんか気をつかってねーよ」


と、本当はうさぎをすげー気遣ってるのに
それが分かられてしまうのがなんとなく尺で
俺はその場しのぎでごまかした。

そこからはまた賑やかに会話が弾んだ。

うさぎが来てからはヴァリアーが変わった。


前はもっと殺気に満ちた食事だった。
それが普通だったが
最近ではお互いの任務の事を話したり
今日の出来事を話したり

・・・リング争奪戦以来
なんかヴァリアー全体雰囲気がよくなった。










 
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