家庭教師 夢

□前髪王子の生意気な後輩
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奴がヴァリアーの雲の守護者幹部になったのは


リング争奪戦から8年くらいたったある日。




そのときから、


超絶俺は奴が気に食わなかった・・・













前髪王子の生意気な後輩
















「ベル先輩〜」


「ベルセンパイ〜」


俺の名前を呼ぶ声が2つ・・・

ひとりは




「フランと・・・」


そしてもう一人は、

この世で一番気に入らない女






「うさぎ!」






俺はうさぎが超絶嫌いだ。


何でこんなにも王子をむかつかせたかと言うと


それはうさぎのヴァリアー入隊の時に逆上る。







「暁うさぎです!
よろしくお願いします!」


まだガキなあいつを入れるなんてどういうこおだと思ったが
なんでもボスがうさぎを気に入って
無理やり入隊させたとか・・・。


「うさぎには雲の守護者を任せる。

てめぇら、新しい幹部だ。

しっかり面倒見やがれ!!!」


スクアーロの無駄にでかい声にもいらついてるのに
こんなガキをしかも女を幹部とか

その時点で俺は何となくうさぎが気に食わなかった。



しかも、スクアーロと同じくらい長い黒髪・・・



ちゃらちゃら髪伸ばしてるとか、

それだけで


「生意気」


「へ?」


俺はいつしか心の声が口に出てしまっていた。



「お前うさぎって言った?

マジ女でヴァリアーとか調子こいてね?
ボスのコネか何か知らねーけど、

弱かったら殺すから。」



そう言ってちょっと脅かすつもりで
うさぎの髪を引っ張ってやろうと思った。


もちろん全力で攻撃にかかった。





が、





パシッ!


「!」



あれ?王子の手、抑えられてる?




「びっくりした〜


先輩、レディーの髪は許可なく触っちゃいけないものですよ?」




うさぎは何事もなかったように

その長い黒髪をさらりとなびかせて笑って居る。



「カチーン」



俺は頭にきて、



うさぎから距離を取ると

本気でナイフを投げつけた。



「おいベル!!!」

「もぅベルちゃんたらっっ!!!」




外野の声は無視

だって俺、王子だもん




「消えなうさぎ!」



完璧に死角をついたし、

下手したら本当に殺したかもって思った。



ま、幹部に来るくらいだから

ちゃんとよけて

後ろの雑魚があの世逝き?

とか考えていた。







しかしここでもまた予想外



うさぎはよけねーし

かわさない・・・・





それどころか、









「これ、挨拶?」




うさぎの手には俺の投げたナイフが


1、2、3、4、5、6、7


指と指の間に挟まっていた。






しかもうさぎは完全に余裕の笑顔。

その笑顔がまた、勝ち誇ったように笑うから


王子は超絶腹が立った。








第一印象は最悪だった。














 
 
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