家庭教師 夢

□前髪王子の生意気な後輩
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「ベル先輩は」


「堕ちちゃった王子〜」


「「堕王子!!」」






カッチーーーーン





「おい!うさぎ!フラン!!!

てめぇら千本サボテン決定な!?」



「きゃーーー!フラン!」

「オッケーうさぎ先輩!」





フランはうさぎを背中に乗せると
あっという間に幻術で消えてみせる。


「っち!どこ行きやがった!!?」


気配でなんとかうさぎとフランを追って
屋敷の裏まで来る。


すると、フランとうさぎの姿がどこからか現れ
ありえないスピードで増殖していく。



「っち!霧と雲のコラボ技かよ!!

うさぎの奴やりやがったな!?」



俺はうさぎとフランの技にいつも足止めさせられる。


フランの奴もだがうさぎもなかなかの戦闘スキルだ。


雲と霧どちらの炎の波動も流れていて
最近フランに幻覚教えてもらっているらしい。




「堕王子ーーー!」


「王子(仮)!!!」


「むかつく・・・死ね!」



こうやって、フランと一緒になって
俺をバカにしてくるうさぎ



そういうところも



ほんっとむかつく。





王子より、戦闘センスがあるうさぎ。


王子よりも天才・・・



むかつく。





そして、何よりもむかつくのは、








「うさぎセンパーイ、
あ〜ん、してくださーーい」


「あ〜ん」



クッキーをいかにも恋人のように食べている
うさぎとアホがえる。


実際うさぎとフランはつきあているとかではない。
ただ単に仲のいい先輩と後輩・・・


なのだが・・・





超ムカツク。


うさぎとフランは入隊した時から
超絶仲が良かった。




任務が終わると


「うさぎセンパイ頑張ってましたね〜
ミーがなでなでしてあげますよ〜」

「今日も助けられちゃって、
先輩失格だねっ」


「そんなことないですー
ミーはうさぎセンパイ守れてうれしーですー」



いちゃいちゃ








昼休み



「フランっ!お菓子作ったー
食べる?」


「わーい!ミーうさぎセンパイのなら
全部歓迎です〜」





いちゃいちゃ







夜・・・、




「フラン〜ゲームしよ?」


「いいですよ〜でもセンパイ、
ミーに勝てなくても逆切れしないでくださいね?」


「勝ったらねーーーる!」

「じゃあ、うさぎセンパイ今日も
ミーの部屋で一夜を過ごすんですね〜」



一晩一緒に過ごすのかよ?

あーーー、


むかつく。



うさぎむかつく。



あのカエルだって男だろ?



女が夜男の部屋に入ってるんじゃねーよ。





・・・そんなことを思いながら俺は思う。




(うさぎごときにむかついている俺が



一番むかつく・・・)






 






 
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