家庭教師 夢

□前髪王子の愛しい後輩
2ページ/3ページ











「ベルセンパーイ、顔がにやけてますーきもいですー」


「あ?!」


フランだ。



「ってめぇ、もう一回言ってみ?
針千本のサボテンだぜお前?」



「・・・キモイですーうさぎ先輩見ながら
幸せモードプンプンってところが
また更にウザイです〜」


と、俺にいかにも喧嘩を売っている。


「うさぎセンパイ、こんな堕王子のどこがいいんですかー?」


「ん?むむふふふん〜〜〜」




フランの問いに、食べながら応対しようとするうさぎは
言葉になっていない・・・




ししっ、


そんなとこも可愛いうさぎ


余計に蛙に話しかけてるってのが腹立つ・・・



「うさぎ先輩可愛いですーやっぱミーがお嫁にもらいますー」


すると、うさぎは首をスゲー速さで
横に振ると、俺の手をつかんできて、


「ふむむ〜〜!」


と、フランに見せつけている。


「はぁ〜、幸せいっぱいですかー

ミーの恋は儚くちった模様ですー」


そう言って部屋の外に出ていってしまった。



ように見えたが・・・




「っていうのは嘘ですー。ミーやっぱりうさぎ先輩大好きなんで
諦めませーん!」


突然フランがうさぎの後ろから現れ、

うさぎに抱きついた。


「!?」


「カチーン!」


さっき外に出たのは、幻覚だったらしい。


「死ね蛙!!!」


俺はナイフをフランの頭に次々と投げつけた。


「ミーもたまには反撃しますー」


そう言うと珍しくフランが反抗してきやがる。


いつの間にか部屋は戦場となっていた。





「くたばれ堕王子ー」

「死ね!蛙!!」


そんな時だ。



色々投げ合っていた物の一つが、


うさぎの杏仁豆腐の器に引っかかって、


それがうまいぐらいにうさぎの頭に・・・




バシャーーーーー





「っ・・・!つめたぁーい・・・!」


「ぁ・・・うさぎ?」


「・・・うわ、これは相当エロスですー」





うさぎは頭から綺麗に杏仁豆腐まみれ・・・



ししっ、卑猥・・・。




「もぉ・・・二人とも喧嘩するから!!!

私の杏仁豆腐がぁぁぁ!!!」



うさぎの頬はふくれあがり、

怒っているようだったが、


全然怖くねー

むしろ可愛い〜





とか考えてたら、突然蛙が


「ベル先輩、これ以上居たらミー発情しちゃいますー

・・・グッジョブ」



とだけ言って消えていきやがった



なんだよグッジョブって!!!

うさぎとはまだそういうことしてねーっつの!!!


王子にしては手を出すの遅いとか

そういうの関係ねーし。


だってうさぎ大事だし。



つーか、あいつの頭いつもそんなことしか考えてねーのかよ!!!!










 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ