家庭教師 夢
□第2話
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今日のテストでベルは99点で学年2位
ジルは100点で学年1位だった。
ベル「なぁ、うさぎ」
うさぎ「なんでしょうか?」
午後のおやつのじかん、
うさぎとベルは二人でお茶をしていた。
ベル「オレ、やっぱダメなのかな?」
うさぎ「・・・どうなされたのですか?」
いつものベルと少し様子がちがかったので
うさぎは首をかしげながら
ベルのティーカップにお茶を注ぐ。
ベル「オレ、ジルにはなにでも勝てねーし、
かけっこも、勉強も、・・・・」
うさぎ「でも、ベル様は私に優しくしてくださいますから・・・
私の中では、ベル様が一番です・・・。」
ベル「え?」
うさぎ「私の中の一番では、やはりダメでか・・・?」
ベル「・・・しし、オレうさぎの中の一番なわけ?」
うさぎの一言に、さっきまで落ち込んでいたベルが
むくりと上をむいた。
うさぎ「はい。私は勉学も運動もできません。
そんな庶民な私にいつも差別をしないで接してくれるのは
このお城のなかではベル様だけですから・・・」
ベル「しししっっ♪
じゃあ、いいや〜。オレジルに勝てなくても、
うさぎがオレが一番って行ってくれてるなら!」
うさぎ「嬉しいです・・・!
それではそろそろカップを片付けましょう。」
と、うさぎがベルのカップに手を伸ばした時、
ベル「オレの中の一番もうさぎだから」
うさぎ「え・・・///」
ベル「ししっ、こんなオレに優しくしてくれるの
この城の中ではお前だけだしさ」
そう言うとベルは、うさぎの頬に
ちゅ
っとキスを落とした。
うさぎ「ベル様っ///」
まだ、恋いという感情なんて知らない2人は
無邪気に微笑みあっていた
そんな光景を、
そっとジルが見ていた事も気づかずに・・・
Essere continuato