家庭教師 夢

□花嫁さん
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ミーは、ルッス先輩から借りた本に



目を落としながらうさぎ先輩に尋ねた。




「うさぎ先輩〜、どうしてうさぎ先輩は
ヴァリアーに入ったんですか?」



「え?」




うさぎ先輩はミーの大好きな人。


初めてあった日は


あー、大人っぽい人だなーって思ってたのに



接してみれば超子供な人でびっくりしました



一応先輩なんて呼んでますけど、



ぶっちゃけ精神年齢はミーの方が上ですー




「だから、うさぎ先輩は何でヴァリアーなんかに
入隊したのかなーって思ったんですー」


「ん〜。なんでそう思うの?
私が女だから、暗殺とかはやっぱり引いちゃう?」


「違いますー。ヴァリアーって男ばっかりの
むさむさ、むしむし。
まぁ、作戦隊長とかベル先輩とか、おこりんぼのボスとかは
それなりにいい男ですけどー

そんな暗殺部隊入ってまでアタックしたいと思わないじゃないですかー


ってことは、うさぎ先輩は男目当てではないじゃないですかー。


でも、他にどうしてか思いつかなかったので


聞いてみちゃいましたー」



うさぎ先輩はミーにぷぷっと笑うと


ミーの頭のカエルを優しく撫でてくれた。


あー、蛙邪魔ですー

カエルなかったらミー頭直でなでなでじゃないですかー



「そうだね、たしかに先輩たちはイケメンだよね。

でも、私彼氏を探しに来たわけじゃないし・・・」


「じゃー、どうしてですかー?」



「ん〜、ボンゴレが元々は自警団だからかな?」


「え?」


「自警団って、弱いものを守る組織でしょ?
それの裏の部隊なんてかっこいいじゃない?」


うさぎ先輩は無邪気な子供のようにミーに笑いかける。



(あー、可愛いですー)



「もちろん私だって殺すのが好きってことじゃないよ?
でも、それが正義のためになるって信じてるから!」


そういっているうさぎ先輩。


でも、ミーしってるんです。



この前うさぎセンパイの小学校の時の
卒業文集を見ちゃいました・・・

(ルッス先輩、何で持ってたんだろー?)




「でもうさぎ先輩、うさぎ先輩本当は


お嫁さんになりたかったんですよね?」


































・・・










「え?」







「だーかーらー、うさぎ先輩本当は
お嫁さんになりたかったのに、

暗殺部隊でいいんですか?」



うさぎセンパイの頬からは汗がつーっと流れていた。



「なんで?」


「これ、なんだと思いますー?」



ミーはルッス先輩に貸してもらった

うさぎセンパイの卒業文集をちらつかせた。


「それは!!!かえしてっ!」



うさぎ先輩は真っ赤になって

それを取り戻そうとしてくる。



「おー、そんなに恥ずかしがらなくても
もう全部読んじゃったので、心配いりませーん。」



「え〜!?」




「で、お嫁さんになりたかったうさぎ先輩、

いいんですかー?このままじゃお嫁さんの夢は
儚くちっちゃいますよ?」



「む〜・・・いいもん、誰も拾ってくれなかったら
そのまま一人で・・・」



そうむくれたうさぎ先輩。


あー、ミーうさぎ先輩のこと抱きしめたいですー


ぎゅ。


「え!?///フラン?」


あ、抱きしめちゃいましたー




「大丈夫ですーうさぎセンパイの夢は
ミーが叶えさせてあげます。」


「へ?どういうこと?」


「だから、うさぎ先輩はミーの

































になるってことですー

ミーがもらってあげますー。」






「え、そんな、えと///」


「先輩顔真っ赤ですー///」


「フランもね?///」














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