家庭教師 夢

□どんな形でも
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「フランが死んだ・・・!」







「え?」






ベルは帰ってくるなりうさぎにそう告げた



ベル自信もそうとう傷ついていた






「そんな!フランが死んじゃうなんて!
そんなの嘘だよね?ベルぅ!!!」



うさぎはベルに抱きついて泣き叫んだ




「嘘じゃねぇよ・・・」





ベルは言葉が詰まったように言った。





「あいつは・・・死んだ。」




ベルはうさぎを部屋に連れていき、

べッドに寝かせた




「っ・・・っ・・・!」


「泣くなよ・・・そんなに泣いてもあいつは喜ばねぇぜ?」


「っ・・・フラン〜〜」




その後もずっと泣き続けたうさぎは

いつの間にか疲れて眠ってしまっていた。



うさぎの目は赤く腫れてしまった





「・・・目、赤い・・・


そんなに悲しいのかよ・・・」








ベルはうさぎに向かってそう言った。





そして、そのベルの体は霧を纏い始める



金色の髪がだんだんエメラルドにかわり

しゅるしゅると身長が縮んでゆく




「ミーが死んで、こんなに悲しんでくれるんですねー


うさぎさん・・・」






うさぎの前に立っていたのは



ベルではなく、フランだった。









「堕王子ー・・・ミーはうさぎさんが欲しいです・・・




悪く思わないでください・・・」
















――任務遂行場所




「ッチ!聞いてねーぞ何で敵対するファミリーが
こうも一気に居るんだ!」


「ミーも聞いてないですー」



ベルとフランは予想よりはるかに上回る敵の数に圧倒されていた



もともとSSランクという難易度だったのに

更に難易度は上がった





「やばいんじゃねーの?この状況・・・」



「・・・」




連れてきた手下は一瞬でやられた。


倒しても倒しても倒しても

一向に減らない敵の数


それも、つわものが並びに並んで・・・





ミーもベル先輩もボロボロになり


窮地に追いやられていた




「しし・・・このままじゃ2人も御陀仏か・・・」




その時だった・・・


ベル先輩の様子が変わった・・・









「蛙、一度だけ言う。





俺がおとりになる。


脱出しろ」







ミーは耳を疑った



おとり?

ミーだけ脱出?









じゃあ、それじゃあ・・・





「それじゃあうさぎさんとの結婚はどうなるんですか!!!?」


「!」


「うさぎさんは堕王子のこと待ってるんでしょ?
ミーがおとりになりますからー
堕王子はうさぎさんのとこ、向かってください・・・」





思わず感情的になってしまったミーに

堕王子は笑ってこういった。





「ししし♪後輩守れなかったら王子失格じゃん?
うーか、おとりって言ってもちゃんとカエルのあと追いかけるし。


だから先に出て待ってろ。」



そう言うやいなや

ベル先輩は敵の中に突っ込んでいった




ミーは最初は足が動かなかったけど


ベル先輩が追ってくるのを信じて外へ出た







しかし、1時間待っても



2時間待っても





ベル先輩は来なかった







うさぎさんなくだろうな・・・


ミー、うさぎさんになんて言えばいんだろう?











そんなときよぎったのは黒い感情











ミー ガ ベルセンパイ ニ ナレバイイ









そうだ、



そうすればうさぎさんも傷つかなし



ミーもうさぎさんを手に入れられる



幻覚で自分がベル先輩に化けることなんて


朝飯前だ・・・



ほかのヴァリアーメンバーも

ボスも気づかないだろう・・・


ミーの幻覚は復讐者おも騙すのだから・・・!







































「ししし・・・うさぎだぁいすき」



「私もだよベル・・・」



「俺はフランみたいに居なくなんねーよ」



「うん・・・絶対だよ・・・?」







ミーは今でもうさぎさんを騙している




ミーは欲しかったんだうさぎさんを・・




ただただ欲しかったんだ・・・





たとえ、



たとえそれが・・・















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