家庭教師 夢

□ベルとの妄想2
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「ただいまー・・・ん?静かだなー・・・」

私がいえに入るともう帰ってきているはずのベルの声が聞こえない・・・
いつもなら一人でゲームとかしてわいわいしているはずなんだけど
もしかしてまだ帰ってないのかな?

私は静かにドアノブに手をかける

ガチャ

「ベルー・・・?」

そっと彼の名前を呼べば、返事は無い
やっぱりまだ帰ってないのかなと思い部屋に入った

明るく陽のさす部屋に風が心地よく吹いた
今日も学校がつかれたなーと思い
ソファーに座ろうとした時だった

「あっ・・・」

ブロンドの髪をした彼がソファーで寝ている
普段隙がないベルがベッドでお昼寝?
出会ってから1ヶ月くらいになるけど、こんなに隙を見せてくれたのは
もしかしたら初めてなんじゃないかな・・・?

私は思わず彼を覗き込んだ
寝ている彼と同じ目線になるようにしゃがみこむ

いつみても彼の髪はさらさらで
毎日ちゃんとケアしているわけでもないのに
女の子の私よりも綺麗。

あぁ、うらやましいなぁ・・・
なぁんて思っていると窓から少し強めの風が吹いた

「わっ・・・」

すると、ベルの前髪がふわりと浮かんだ

「え?」

浮かんだ前髪の下には
髪の毛と同じ色のまつげが綺麗に並んでいた
まぶたは閉じられていて目の色まではわからなかったけど
でも、私は思わず見とれてしまった

ずっと見てみたかった彼の目を見ることができたのだから
うれしい気持ちと、緊張している気持ちが入り混じって
心臓を高鳴らせた。

前髪はずれたまま、まつげが露になったまま
顔を赤くしてその場でずっと彼を見つめていると

「ん・・・」

目の前の綺麗なブロンドのまつげがかすかに揺れる

「あれ・・・?王子寝ちゃってた?」

綺麗な唇が言葉を刻む。
そして、

「あ・・・」

初めて見るその綺麗な瞳と目が合う・・・
心臓がどきどきする。

ベルはゆっくりと起き上がり
それと同時に乱れてた前髪がまたもとの定位置に戻る
綺麗な瞳が隠れてしまった。

「ししっ・・・もしかして、
うさぎ王子の瞳見ちゃった?」

私は顔を赤くしながらうなづく
だって、あまりに綺麗なんだもん

「じゃあ、王子とお前との内緒ね」

そうつぶやくとベルが私をゆっくりと抱きしめてくる
もう少し、寝かせて?
といわんばかりに・・・。

「ちゃんと、布団で寝ようか・・・ベル?」
「ん・・・そーする」

初めて見た彼の瞳は
まるでおとぎ話に出てくるような・・・・

・・・・素敵な王子様



 

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