家庭教師 夢

□ベルとの妄想3
1ページ/1ページ




「ベルー?」
「ししし、行かないよ?だってオレ王子だもん」

ベルはさっきから焦っていた
でも、私はベルを連れて行かざるを得ない

「大丈夫だって、私がそばに居てあげるから・・・」
「いやだ。つーか必要ねーし」

ベルは尚も拒み続ける
まったく、ヴァリアーの幹部ともいうやつが情けない

いつも帰ってくるとシャツは血で汚れてるし
こいつは自分の血を見ると記憶飛ばしちゃうらしくて
一回記憶飛ばすと大怪我で帰ってくるし

なのに、そんなスリリングな暗殺生活を送っているのに
ベルには嫌いなものがある

まぁ、もともと王族なんだから
嫌いなものはたくさんあるらしいが
その中でもこれはかなり嫌いな部類にはいちゃうらしいから厄介だ

「がんばりな!!たかが予防注射なんだから!!!」
「オレ天才だし、インフルとかかからないし!」
「わかった、でも今年からヴァリアーで強制されてんでしょ?」

そう、ベルは注射が大嫌いだ。
普段注射より血にまみれるようなことたくさんしているのに
まったく・・・!
とかいう私も注射外らなんて言うのは内緒だが

「とにかく、注射しなかったら今夜の夕飯無いからね?」
「・・・」

よし、少しぐらついてるぞ
後もう少し・・・

「そういえばレヴィーさんは普通に注射受けてたなー」
「・・・」
「もしかして、レヴィより下?ベル・・?」
「・・・」

よしよし、なかなかいいぞ
そしてこの一言を君に浴びせよう
この一言を言うと、たいてい君は堕ちてくれる

「ベル・・・できるよね?
だって君、王子だもん」
「っ・・・・!!」

今日もベルはいい子です
今日の夕飯はおすしの大好きなベル君のために
手巻き寿司にしてあげよう

「お、終わった・・・」
「よしよし!・・・あれ?ベル涙目?」
「んなわけ・・・ないじゃん。
だってオレ、王子だもん・・・・・!」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ