小説

□通学中に
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「すみません降ります!」

そこはほとんど降りる人がいない駅だった。しかし理緒はもう限界だ。人の目があるにも関わらず肛門を押さえ、焦ってホームに出た。理緒がうんちを我慢しているのは誰の目にも明らかだった。

(トイレどこだろ…もう出ちゃうよ……)

そこは初めて降りる駅だったのだ。階段の上にトイレのマークを見つけた。しかし理緒は階段を上がることすら困難だった。
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